診療マル秘裏話   号外Vol.1066 平成30年1月7日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
  
1)肺や膵臓等の5種類のがん見つける技術を開発
2)「早発閉経」を新開発の卵胞活性化療法で治療















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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】 肺や膵臓等の5種類のがん見つける技術を開発











 尿に含まれる微小な物質を調
べて肺や膵臓等の5種類のがん
を見つける技術を開発したと、
名古屋大や国立がん研究センタ
ーのチームが12月15日付の米科
学誌に発表しました。

 10年後の実用化を目指します。
チームの安井隆雄名古屋大助教
は「健康診断で採取し余った尿
で、がんの有無を調べられる。
早期発見や治療につながる」と
話しています。

 チームは、がんや正常な細胞
から分泌されるマイクロRNA と
呼ばれる物質に着目しました。
長さ2マイクロメートル(マイ
クロは100万分の1)の酸化亜鉛
の小さな針を樹脂の表面に大量
に敷き詰め、尿に含まれるマイ
クロRNA を集める器具を作りま
した。

このニュースのニュース動画で

す。

 

 

 

 

 



 器具が作動しないことを危惧
する。笑











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2】 「早発閉経」を新開発の卵胞活性化療法で治療










 40歳未満の女性が排卵障害に
よって不妊になる「早発閉経」
は、100人に1人が発症するとい
われています。これまでは、第
三者からの卵子提供による体外
受精以外に有効な治療法はあり
ませんでしたが、聖マリアンナ
医科大学病院(川崎市) 生殖
医療センターの河村和弘センタ
ー長は「新たに開発された卵胞
活性化療法(IVA)は、自ら
の卵子で妊娠できるようにする
ものです」と話しています。
排卵障害には2種類あります。
一つは、卵巣にまだ卵胞が存在
するにも関わらず、下垂体から
分泌されるゴナドトロピンとい
う性腺刺激ホルモンへの反応性
が低下し、無排卵、無月経にな
るケース。この場合は、ホルモ
ン補充や排卵誘発薬によって、
比較的簡単に治せます。

 問題は、卵巣そのものに異常
が起きる早発閉経のケースです。
「卵子の源である原始卵胞が何
らかの理由によって急激に減少
し、40歳未満でも卵胞が発育
しなくなり、無月経になる疾患
です」と河村センター長は説明
しています。原因は、遺伝子の
異常や自己免疫疾患など人によ
ってさまざまで、不明の場合も
多いそうです。

 卵巣内の原始卵胞は休眠状態
で存在しています。通常は毎月
その一部が活性化して発育を始
めますが早発閉経の場合、残存
する原始卵胞が約1000個以下に
なると、活性化が停止して卵胞
が育たなくなってしまいます。

 早発閉経した人の卵巣にわず
かに残っている、自然には活性
化できない原始卵胞を人為的に
活性化させるのが、IVAとい
う方法です。「研究の進展で、
PI3K―Akt経路と呼ばれ
る細胞の成長・生存シグナルに
刺激を与えると、原始卵胞が休
眠から目覚めることが分かって
きたのです」治療はまず、腹腔
(ふくくう)鏡を使って一方の
卵巣を取り出しどの程度の卵胞
が残っているかを調べます。卵
胞が残っていることが確認でき
たら、48時間の体外培養を行い、
卵胞を目覚めさせます。その後、
再び腹腔鏡で卵を卵管近くに戻
します。卵胞が発育したことが
確認できたら採卵、体外受精胚
移植を経て妊娠が可能になるそ
うです。

 2013年には、この技術によっ
て世界初となる早発閉経女性の
妊娠、出産が日本で成功し、世
界的な話題となりました。

 「早発閉経後3~4年までは
卵胞が残っている確率が高いで
すが、5年、10年と時間がた
てばたつほど下がる傾向があり
ます。治療も難しくなるので、
希望される方は早期検査をお勧
めします」と河村センター長は
話しています。

河村先生の講演動画です。

 

 

 

 



 体外培養も大概にしなさいと
叱られた。笑












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編集後記




 尿に含まれる微小な物質を調
べて肺や膵臓等の5種類のがん
を見つける技術を開発したこと
は、偉大な業績です。 がんや
正常な細胞から分泌されるマイ
クロRNA と呼ばれる物質に着目
したのはエレガントな手法であ
ると思います。マイクロRNA は
このようにがんの診断にも使い
ますが、治療にもつかわれてい
ます。治療の場合、点滴で身体
の中に投与されますが、今の所
自費診療で、非常に高価なお金
を必要とします。
 40歳未満の女性が排卵障害に
よって不妊になる「早発閉経」
は、100人に1人が発症するとい
われていますが、これまでは、
第三者からの卵子提供による体
外受精以外に有効な治療法は、
なかったということです。しか
し、新たに開発された卵胞活性
化療法(IVA)は自らの卵子
で妊娠できるようにする方法で
す。卵子提供の場合、遺伝子的
な母親は、卵子を提供した人に
なりますが、卵胞活性化療法で
は、出産する母親が遺伝子的な
母親になるので、子供が出自を
求めた場合も安心ということに
なります。

 帝京大学病院で、卵子提供が、
実施された。笑












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