診療マル秘裏話    号外Vol.1200 平成30年6月12日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)産後の女性が赤ちゃんと1か月ほど病院で休養
2)手術を受ける人の簡易遺伝子検査で、薬剤選択















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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】 産後の女性が赤ちゃんと1か月ほど病院で休養











 「男は仕事、女は家庭」。こ
うした考えが根強く残る台湾で、
産後の女性が赤ちゃんと1か月
ほど病院で休養できるサービス
の利用が増えています。 台湾
社会の伝統に根差したサービス
が、出産した女性のスムーズな
職場復帰を後押ししています。

 病院などが現代風にアレンジ
しているのは、産後は1か月休
むという「坐月子」と呼ばれる
台湾の風習です。 台湾が農業
中心だった時代は各家庭に定着
し、母親の休養と体力回復に役
立っていました。 核家族化が
進展し、病院などが代行したも
のです。

 台北市の金融機関に勤める蘇
倍萱さん(32)は今年1月、市
内の協和婦女医院で次男を出産
し、そのまま「坐月子」サービ
スを利用しました。利用中に訪
ねると「赤ちゃんを見る以外は
食べて寝て、時々テレビを見る。
とてもリラックスできる」と笑
っていました。

 部屋はシャワー室にベッドル
ーム、応接室を完備しています。
食事も1日5食と充実していま
す。赤ちゃんは看護師が24時間
体制で見守る別フロアの新生児
室におり、会いたければいつで
も会えます。小児科医や婦人科
医が控え、定期的な診察や育児
相談も受けられます。

 蘇さんは2015年に長男を出産
した時にも、サービスを利用し
ました。料金は1日6500台
湾ドル(約2万4000円)と
高めですが、「職場に復帰した
時、体調がとても良かった。ゆ
っくり休め、出産前の体調を回
復しやすい」と満足しています。
サービスには日数に応じた割引
や、労働者向けの公的保険の給
付金も使えます。

 台湾の法律では8週間の産休
が認められています。蘇さんの
勤務先は3か月の産休が認めら
れるということです。

 台湾の人口は約2357万人。少
子化で伸び悩み、現状だと25年
には減少に転じると予測され、
女性は経済発展の担い手として
の役割も期待されています。

 衛生福利部(厚生労働省に相
当)によると、同サービスの利
用者は15年時点で約8万5000人。
提供する施設は201か所で、
10年で4倍超に急増しました。
働く女性支援として一定の役割
を果たしているようです。

 台湾で昨年10月に女児を出産
した卓球選手の福原愛さん(29)
もこのサービスを利用し「多く
の日本人に知ってほしい」とブ
ログで絶賛しました。

 協和婦女医院の林経甫院長(
73)は「しっかり回復して職場
に戻れば、体力もある。(母子
ともに健康な)『幸せなお母さ
ん』は職場にとっても助けにな
るだろう」と指摘しました。

 韓国でも、産後、子供と数週
間宿泊して療養する「産後調理
院」と呼ばれる施設があり、利
用者は多いそうです。看護師等
が子供の世話をしてくれる他、
食事やマッサージなどのサービ
スも受けることができます。日
本の女優が利用した事でも話題
となりました。台湾では、子育
てと仕事の両立が難しく、仕事
をあきらめざるを得ない女性も
多いそうです。

 台湾の調査(2016年10月時点)
によると、結婚した女性(15~
64歳)のうち、仕事をしていな
いのは42.76%にあたる221万
2000人。このうち、結婚や
妊娠が理由で仕事を辞めて、そ
の後仕事をしていない人は47.3
7%に上りました。

 低賃金に苦しむ若者には育児
費用の負担も重く、託児施設も
不足し、出産自体をためらう傾
向があります。台湾では、1人
の女性が生涯に産む子どもの数
を示す合計特殊出生率は昨年、
1.125 にとどまりました。日本
の1.44(16年)より低い。

 行政院(政府に相当)は30
年までに合計特殊出生率を1.4 
に引き上げる目標を掲げていま
す。育児費用の支援策として、
0~4歳の子供1人に対して月
2500~3500台湾ドル(約9000~
約1万3000円)の補助金支給等
を打ち出しています。

「坐月子」サービスについての

日本のニュース動画です。卓球の

福原愛ちゃんが登場しています。

 

 

 

 



 育児費用を支援しないなんて、
意気地のない日本の行政。笑











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2】 手術を受ける人の簡易遺伝子検査で、薬剤選択












 がんゲノム医療はがんの原因
となる遺伝子変異を特定し、こ
れに合う薬を探して治療します。
臓器別で薬を選ぶのに比べ、効
く可能性の高い薬を予測できる
利点があります。ただ、保険が
利かないため、自費診療による
検査は50万~100万円かか
ります。慶大病院でも約80万
円と、多くの患者さんには手が
届かないのが現状という事です。

 そこで慶大病院は、解析機器
で遺伝子を読み込む回数を従来
の半分にし、手順も効率化した
簡易検査を考案しました。遺伝
子変異の有無は確定しませんが、
疑いがあるかどうかを判定でき、
費用は数万円で済みます。今回
は研究目的のため、費用は病院
が負担します。

 来月から始める臨床研究は、
慶大病院でがんの切除手術を受
ける20歳以上の患者さんが対象
となります。 手術で切除した
組織などを検査に転用して採取
の手間を省きます。また、10
0人分の遺伝子を一度に調べら
れる機器を導入し、外部に委託
していた解析を院内で実施する
ことで、コストや所要時間を減
らします。 簡易検査の結果を
活用し、薬の選択に役立てます。

 慶大病院によると従来の検査
で、薬が効くかどうかの情報が
得られた患者さんは7割強でし
た。実際に薬を使った治療にこ
ぎ着けた患者さんは1割でした。
臨床研究では、3年かけて最大
1万2000人を検査し、どの
くらいの患者さんで変異の情報
が得られるか調べます。

 西原広史・慶大医学部腫瘍セ
ンター特任教授は「現状のがん
ゲノム医療は患者負担が大きく、
医療の格差を助長しているとの
指摘もある。誰もが受けられる
検査法にしたい」と話していま
す。

がん遺伝子解析サービス導入の

事例について解説している動画

です。西原教授が登場していま

す。

 

 

 

 



 主要な腫瘍を手術する。笑












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編集後記




 「男は仕事、女は家庭」。こ
うした考えが根強く残る台湾で、
産後の女性が赤ちゃんと1か月
ほど病院で休養できるサービス
の利用が増えているということ
は羨ましい限りです。 台湾や、
韓国のように、子どもを産んだ
女性に対するねぎらいのサービ
スが増える素地があるのは素晴
らしいことです。日本では産後
うつの問題が浮かび上がってき
てどうしようもなくなっている
のに真逆のサービスがお金さえ
払えば受けられるという状態が
外国に存在するのは残念という
他、ありません。昔は、隣近所
で助け合って子育てをしていた
のが、核家族化により、プライ
バシーが重視され古き良き制度
が壊された結果、お金を出して
も代わりのものを得たいという
ことなのかも知れません。
 がんゲノム医療はがんの原因
となる遺伝子変異を特定し、こ
れに合う薬を探して治療します。
臓器別で薬を選ぶのに比べ、効
く可能性の高い薬を予測できる
利点があるのは、前から分かっ
ていましたが、費用の高さから
特定のお金持ちだけが受けられ
という印象がありました。それ
を簡略化し、やがては、誰でも
その恩恵を受けられるようにす
る努力をしているのは、素晴ら
しいことです。賞賛に値すると
私は考えています。臨床研究は、
慶大病院でがんの切除手術を受
ける20歳以上の患者さんが対象
ということですが、ゆくゆくは、
外科手術だけではなく、内視鏡
や生検で得た材料も、臨床研究
に取り入れるようにして頂きた
いものです。

 硝酸を使う実験で賞賛に値す
る学者が誕生した。笑
















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