診療マル秘裏話    号外Vol.1250 平成30年8月10日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)ビタミンDのサプリメントを摂取することで感染症予防
2)受動喫煙対策を強化の改正健康増進法参院可決















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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】 ビタミンDのサプリメントを摂取することで感染症予防











 ビタミンDのサプリメントを
摂取することによって、かぜや
インフルエンザが予防できると
いう興味深い研究結果が、昨年、
英国の有名な医学雑誌であるブ
リティッシュ・メディカル・ジ
ャーナルに掲載されました。こ
れは、欧米や日本の研究者らが、
1万1千人以上を対象にした25
編の論文を総合的に検討した大
規模な調査で得られた結論です。
ビタミンDは、これまでは、カ
ルシウムの吸収を助け骨を丈夫
にする作用がよく知られていま
した。ビタミンDは、イワシ等
の魚介類、レバー、きのこ類や
卵などの食物に多く含まれます。
また、日光(紫外線)を浴びる
と体内で合成されることも分か
っています。

 一方、日本人の約半数では、
血液中のビタミンDの濃度が、
低下しているという調査結果が
あります。食べ物の偏りがある
方、太陽光に当たらない生活を
している方、冬にかぜをひきや
すい方、加齢によりビタミンD
の産生が低下している方は、特
に注意が必要だと思われます。

 近年、新たにビタミンDに、
免疫バランスを調節する作用が
あること、また、その作用によ
って様々な健康リスクを減少さ
せる効能があることがわかって
きました。この作用は、細胞性
免疫と呼ばれる、様々な細胞を
活性化することによる働きとさ
れています。そのため、細胞性
免疫と関わりが深い多くの病気
に対して、ビタミンDの効果が
あることが分かってきました。

 例えば、ビタミンDの欠乏で
は肺結核になりやすいこと、ビ
タミンDの投与により気管支ぜ
んそくの悪化の予防、大腸がん・
乳がんの予防1型糖尿病や関節
リウマチの予防ができること等
が報告されています。さらに驚
くべきことに、ビタミンDには、
種類を問わず、すべての原因に
よる死亡をも減少させる効果が
あるとの報告もあります。まさ
にビタミンDは万能薬かと期待
される結果です。

 今後、さらに研究が進むこと
でビタミンDがさまざまな疾患
の予防や治療に応用されること
が期待されます。

ビタミンDの健康効果について

の動画です。

 

 

 

 



 ビタミンDが死亡を減少させ
る現象を引き起こす。笑











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2】 受動喫煙対策を強化の改正健康増進法参院可決











 受動喫煙対策を強化する改正
健康増進法が7月18日の参院本
会議で成立しました。東京五輪・
パラリンピックを控えた2020年
4月に全面施行します。多くの
人が出入りする施設は原則、屋
内禁煙となります。違反者には
初めて罰則を設けました。

 自民、公明の与党と国民民主
党などが賛成しました。

 対策は3段階で進めます。ま
ず年内にも、国や都道府県など
が受動喫煙防止の周知・啓発を
始めます。続いて19年夏ごろか
ら病院、学校、行政機関などの
屋内を全面禁煙にします。屋外
なら、敷地内に喫煙所を設置す
ることは認めます。20年4月の
全面施行で会社、大型飲食店、
ホテルのロビーなども原則とし
て屋内禁煙となります。 喫煙
専用室を設ければ喫煙を認めま
す。ホテルの客室は、改正法の
適用の対象外です。

 小規模な飲食店には経過措置
として例外を認めました。既存
店で〈1〉客席面積が100平
方メートル以下〈2〉個人経営
か資本金5000万円以下の中
小企業が営む――の2条件を満
たす場合は当面、店頭に「喫煙」
等の標識を掲示すれば喫煙可に
できます。

受動喫煙について解説している

動画です。

 

 

 

 



 店頭の電燈を点灯する。笑













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編集後記




 ビタミンDのサプリメントを
摂取することによって、かぜや
インフルエンザが予防できると
いう興味深い研究結果が発表さ
れたのは偉大な業績です。ただ
ビタミンDの過剰摂取は、問題
です。ビタミンDの1日所要量は、
5歳以下の幼児で400国際単位、
成人で100 国際単位です。2000
国際単位以上摂取すると、過剰
症が発症します。腸管からのカ
ルシウムの吸収が促進されるた
めに、血中カルシウムの濃度が
上昇し、それに伴って血管壁、
腎臓や脳等にカルシウムが沈着
します。その結果、食欲不振、
悪心(おしん)、嘔吐、多尿、
口の渇き、昏睡やけいれんが認
められます。過剰摂取を中止す
ることが第一ですが、高カルシ
ウム血症を示している場合には
補液や副腎皮質ステロイド薬の
投与が有効です。サルコイドー
シスなどの慢性肉芽腫症(まん
せいにくげしゅしょう)で活性
型ビタミンDが上昇することが
あり、その場合は、原因疾患の
治療が必要となります
 受動喫煙対策を強化する改正
健康増進法が7月18日の参院本
会議で成立し、東京五輪・パラ
リンピックを控えた2020年4月
に全面施行します。多くの人が
出入りする施設は、原則、屋内
禁煙となります。違反者には初
めて罰則を設けたことが非喫煙
者に対する配慮を感じます。小
規模な飲食店には経過措置とし
て例外を認めたのは残念です。
既存店で〈1〉客席面積が10
0平方メートル以下〈2〉個人
経営か資本金5000万円以下
の中小企業が営む――の2条件
を満たす場合は当面、店頭に「
喫煙」等の標識を掲示すれば、
喫煙可にできるという抜け穴を
作ってしまいました。ただ新規
店は、認めないということです
から、喫煙できる店は減少して
ゆくことでしょう。今迄が喫煙
者にとって天国のような状態で
したから、一歩前進を良しとす
る必要があります。

 心機一転、新規店を開業する
場合は、全面禁煙。笑














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