診療マル秘裏話  号外Vol.2018 令和3年1月22日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)臓器温存群は,TEM群に比べ、複数の項目で改善
2)人工内耳を装用している難聴患者さんのアプリ













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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】 臓器温存群は,TEM群に比べ、複数の項目で改善









 早期直腸ガン患者さんを対象
に、臓器温存療法(短期放射線
治療+経肛門的内視鏡下マイク
ロサージェリー)と根治的直腸
間膜全切除術(TME) の無作為
化比較試験への患者登録の実施
可能性を検討(TREC試験)しま
した。短期放射線治療8-10週間
後に受けたマイクロサージャリ
ーの標本が局所再発の危険性が
ある組織病理学的特徴を示した
被験者はTEM への転換を考慮す
ることとし、主要評価項目を累
積無作為化数としました。

 15施設の55例を臓器温存群(
27例)、TME 群(28例)に割り
付けました。12、18、24カ月時
の累積無作為化例数はそれぞれ
18例、31例、39例でした。初回
治療から30日以内の死亡例はあ
りませんでした。臓器温存から
TEM への転換は8 例(30%)で、
6カ月以内に1例が死亡しまし
た。臓器温存群4例(15%)、
TME 群11例(39%)に重篤な有
害事象が発現しました(カイ二
乗検定のP=0.04)。追跡期間3
6カ月を通して、臓器温存群はT
EM群に比べ患者さん報告の腸毒
性と生活の質および機能スコア
の複数の項目で改善を示しまし
た。

大腸ガンの臓器温存治療につい

て解説している動画です。

 

 

 

 



 昨日の機能スコアをチェック
する。          笑















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2】 人工内耳を装用している難聴患者さんのアプリ















 スマートフォンなどで使用す
るさまざまなアプリケーション
(アプリ)の中には、日常診療
に活用できるツールも存在しま
す。九州大学耳鼻咽喉科講師の
松本希氏は、音声認識アプリを
用いて人工内耳を装用している
難聴患者さんの聴取環境や構音
障害患者さんの発話明瞭度の評
価、構音訓練などを適切に実施
できるとし、その実例を第121
回日本耳鼻咽喉科学会(10月6
~26日、ウェブ併催)で訴えま
した。
 
 難聴患者さんの聴取環境の評
価を行うときや、構音障害患者
さんの発話明瞭度を評価し構音
訓練を計画するときは、検査者
には一定の聞き取り能力で繰り
返し評価し続ける再現性が必要
です。しかし、例えば言語聴覚
士が聴取環境や患者さんの発話
明瞭度を検証しようとすると、
もともとの聴取能力の高さや慣
れから評価がばらつき、必ずし
も妥当な評価結果を示せるとは
限らないなどといった問題が生
じてしまいます。

 こうした課題を解決するため
に松本氏は、音声認識アプリ(
UDトーク)に着目しました。同
アプリの能力を検討しました。

 検討では、人工内耳装用者向
けの語音聴取評価検査キットで
あるCI-2004 を用いて発した単
語や文章をUDトークで評価しま
した。音信号の量とノイズ量の
比を表すSN比(低いほど雑音が
多く、音声を聞き取りにくい環
境といえる)の高さと単語や文
の認識率が正の相関関係にあり、
UDトークの音声認識能力が人工
内耳装用者と同等であることが
示されました。

 また、構音障害患者がシャン
ト発声用装置Provoxを使用し構
音訓練を実施した後に文章を読
むと、UDトークによるその文章
の認識率が一定程度上昇するこ
とも明らかになりました。

 この結果を受け、同氏は「UD
トークの認識率がおよそ40%を
超えると、一般人がほぼ100%聞
き取れることが明らかになりま
した。構音訓練を実施する際は、
UDトークの認識率40%が1つの到
達目標になる」と述べました。

 さらに、UDトークによる音声
認識能力の評価は日本語だけで
なく他言語でも可能で、英語版
の語音聴取評価ツールAzBio Se
ntence Test を用いて発声した
文章の評価においても、SN比の
高さと文章認識率に正の相関が
あることを確認しました。英語
に対するUDトークの音声認識能
力も、人工内耳装用者と同等で
した。

 UDトークについて、松本氏は
「駅や学校などにおける人工内
耳装用者の音声認識能力の調査
や、装用者の構音訓練に生かせ
る」とその利便性に言及しまし
た。「近い将来ではなく、今す
ぐに使える技術である」と強調
しました。

人工内耳について解説している

動画です。

 

 

 

 



 協調性があることを強調する。
















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編集後記




 早期直腸ガン患者さんを対象
に、臓器温存療法(短期放射線
治療+経肛門的内視鏡下マイク
ロサージェリー)と根治的直腸
間膜全切除術(TME) の無作為
化比較試験への患者登録の実施
可能性を検討(TREC試験)した
のは、画期的な試みです。早期
ガンなら、短期放射線治療の所
を、重粒子線治療あるいはBNCT
中性子捕捉療法にした方が良か
ったのではないかと思います。
恐らくリニアックで行っている
と思われるので、正常細胞への
影響が懸念されます。また根治
的直腸間膜全切除術(TME) に
切り替えるのも、得策ではない
気がします。私なら、自費診療
ですが、メタボジェニック療法
の点滴または、サプリメントの
内服治療を行いたいと思います。
 九州大学耳鼻咽喉科講師の松
本希氏は、音声認識アプリを用
いて人工内耳を装用している難
聴患者さんの聴取環境や構音障
害患者さんの発話明瞭度の評価、
構音訓練などを適切に実施でき
るとし、その実例を第121 回日
本耳鼻咽喉科学会(10月6~26
日、ウェブ併催)で訴えたのは、
素晴らしい企画だと思います。
禁煙アプリが保険収載となり、
ガンのサポートアプリの開発が
行われている現状では、アプリ
を使いこなすことは、必須の世
の中にありつつあると実感しま
す。しかし、武漢熱で患者さん
が激減している中では、高額の
アプリを導入するのをためらわ
ざるを得ない状況があることを
ご承知おきください。

 後学のため、高額の商品を手
にとって見た。      笑















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