診療マル秘裏話  号外Vol.2019 令和3年1月23日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)ガン免疫療法薬の進行食道ガン患者の延命効果
2)厚労省が、HPVワクチンガーダシルの男性適応等を承認













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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】 ガン免疫療法薬の進行食道ガン患者の延命効果








 食道ガンは、飲酒や喫煙が関
係し、年配の男性に多く発生し
ます。かつては薬物治療の選択
肢は限られていましたが、2020
年2月にガン免疫療法薬が使用
できるようになりました。手術
ができないほど進行した食道ガ
ン患者さんに対して延命効果が
期待されています。慶応大学病
院(東京都新宿区)消化器内科
の浜本康夫准教授に聞きました。

 国内の食道ガンの年間罹患(
りかん)者は約2万5000人です。
アルコールの多飲と喫煙が主な
要因で、患者数は男性が女性の
約5倍です。65~74歳に多いと
されています。初期には自覚症
状は乏しいが、進行すると胸の
違和感、飲食物のつかえ、体重
減少などが表れます。5年生存
率が約40%で、経過が不良なガ
ンの一つです。

 ガンが食道粘膜やその下の層
(粘膜下層)にとどまっていれ
ば内視鏡を用いてガンを切除で
きるが、深さや広がりによって
は手術が必要となります。

 手術ができないほどに深く広
がっている、または肺など他の
臓器に転移した進行・再発食道
ガンでは抗ガン剤が治療の基本
になりますが、「現実には薬物
治療の方法は2種類しかありま
せんでした」と浜本准教授は言
っています。

 そうした中、ガン免疫療法薬
ニボルマブ(商品名オプジーボ)
が今年2月から食道ガンに使用
できるようになりました。ガン
細胞は人体の免疫機構にブレー
キをかけ、その監視を逃れて増
殖していますが、免疫療法はそ
のブレーキを解除し、免疫機構
を再び活性化してガンを攻撃さ
せます。

 最初の薬物治療が効かなくな
った進行・再発食道ガン患者さ
ん約400人を対象とした臨床
試験では、ニボルマブを投与し
たグループの生存期間中央値は
11カ月で、既存の抗ガン剤を投
与したグループ(8.5 カ月)よ
りも長いという結果がでました。

 一方、ニボルマブを投与する
と免疫が過剰に活性化すること
により副作用が表れる可能性が
あります。間質性肺炎、脳炎、
ホルモンを分泌する副腎や脳の
下垂体の障害、1型糖尿病、大
腸炎などです。「副作用は、薬
が効いていることの表れと考え
られます。対策も分かってきた
ので、患者さんがつらくないよ
うに、他の医療従事者とチーム
で副作用の軽減に向けて取り組
んでいます」と浜本准教授は説
明しています。

 免疫療法の課題の一つは、効
果が得られる人が約2割と限ら
れていることです。そのため、
有効性を治療開始前に予測する
指標を見いだそうと研究が進ん
でいます。他の薬剤と併用する
臨床試験も行われています。

免疫チェックポイント阻害剤の

効果についてのニュース動画で

す。

 

 

 



 免疫の過剰な活性化を箇条書
きにする。        笑














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2】 厚労省が、HPVワクチンガーダシルの男性適応等を承認















 厚生労働省は12月25日、MS
D(米メルク日本法人)が、承
認申請したHPV(ヒトパピロ
ーマウイルス)ワクチン「ガー
ダシル」の男性適応などについ
て承認しました。ガーダシルは、
子宮頸ガンなどの原因であるH
PV感染を予防し、女性に接種
するワクチンとしてすでに承認
されていますが、9歳以上の男
性にも接種が可能になります。
HPVワクチンの男性適応は国
内初です。女性向けと同様に、
定期接種対象になるかは厚生科
学審議会で審議の見通しです。
HPVに起因する肛門ガンの予
防ワクチンとしても承認されま
した。

 ほかにも厚労省は、日本イー
ライリリーの関節リウマチ治療
薬「オルミエント」へのアトピ
ー性皮膚炎、帝人ファーマの先
端・下垂体性巨大症などの治療
薬「ソマチュリン」への甲状腺
刺激ホルモン産生下垂体腫瘍の
適応追加なども同日承認しまし
た。

HPVワクチンの接種率が日本だ

け低いことについての動画です。

長い動画ですが、分かりやすい

のでぜひ、ご視聴下さい。

 

 

 



 主要な下垂体腫瘍につき解説
された。         笑















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編集後記




 2020年2月にガン免疫療法薬
が使用できるようになり、手術
ができないほど進行した食道ガ
ン患者さんに対して延命効果が
期待されているのは素晴らしい
ことです。ニボルマブを投与す
ると免疫が過剰に活性化するこ
とにより副作用が表れる可能性
があるということですが、この
過剰な活性化を抑制するには、
抑制性T細胞を増やす必要があ
ります。しかし、抑制性T細胞
は、ガン細胞の増殖を増長する
可能性があり、この点が悩まし
いことではないでしょうか?
 厚生労働省が12月25日、MS
D(米メルク日本法人)が、承
認申請したHPV(ヒトパピロ
ーマウイルス)ワクチン「ガー
ダシル」の男性適応などについ
て承認したのは喜ばしいことで
す。HPV(ヒトパピローマウ
イルス)ワクチンは、副作用が
懸念されるということで積極的
な勧奨が控えられてきました。
この副作用の発生率がワクチン
摂取の有無に相関しないという
ことが分かっており、北欧など
の国々では、接種が進み子宮頸
ガンの発生率が極端に下がって
いることに注目すべきだと思い
ます。

 ワクチン接種を勧奨して偏見
に干渉する。       笑
















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