診療マル秘裏話  号外Vol.2106 令和3年5月4日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)接着因子が,子宮体ガンの進行を促すメカニズム解明
2)自社創製した高血圧治療薬,第2相臨床試験開始













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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








 
1】 接着因子が,子宮体ガンの進行を促すメカニズム解明










 福島医大医学部基礎病理学講
座の杉本幸太郎講師(37)、小
島学博士研究員(37)らの研究
チームが、細胞間の接着を担う
分子の1種「クローディン-6」
が子宮体ガンの進行を促すメカ
ニズムを解明し、スイス科学誌
キャンサーズと米科学誌モレキ
ュラーキャンサーリサーチに発
表しました。研究チームは、子
宮体ガンの新たな治療薬の開発
などにつながる研究成果だとし
ています。
 研究チームはクローディン-6
の量を量ることができる手法を
開発し、福島医大やいわき市医
療センターの子宮体ガン患者さ
んの手術検体を調べました。そ
の結果、クローディン-6が少な
い患者さんは5年後の生存率が
約90%と高かったのに対し、多
い患者さんは5年後生存率が約
30%まで低下しました。この物
質が子宮体ガンの予後の予測に
使えることを解明し、昨年9月
にキャンサーズに発表しました。

 細胞接着因子とは、細胞接着
を担う分子の総称です。多細胞
生物の実験動物でもあるマウス・
ラット、ニワトリ、ショウジョ
ウバエ、線虫、ゼブラフィッシ
ュなどと、培養細胞やヒトを中
心に研究され、発見されました。
分子の実体は、主にその生物が
合成する蛋白質(高分子)で、
ファミリーやアイソフォームを
含めると数百種類に及ぶ蛋白質
性の細胞接着分子が発見されて
います。細胞接着分子のミメテ
ィックス(模造品)の有機合成
化合物や組み換えDNA 産物は、
考え方にもよりますが、人工的
な細胞接着分子とみなす人が多
いとされています。非生物の合
成高分子などにも細胞接着をす
る物質があります。

子宮体ガンについて解説してい

る動画です。

 

 

 

 



 船中で線虫を発見した。 笑















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2】 自社創製した高血圧治療薬,第2相臨床試験開始













 田辺三菱製薬は4月8日、自社
創製した高血圧治療薬「MT-
4129」が、導出先の企業を通じ
て第2相臨床試験(P2)を開
始する見通しになったと発表し
ました。新薬の治験届(IND)
申請が米国食品医薬品局(FD
A)に受理され、試験開始が可
能になりました。

 同4129は、田辺三菱製薬が創
製した新規化合物で、高血圧な
どの原因となるアルドステロン
というホルモンの分泌を阻害す
る作用を持っています。健康成
人を対象に行ったP1ではアル
ドステロン低下作用と安全性を
確認しました。昨年7月、米ベ
ンチャー企業のミネラリス・セ
ラピューティクスに全世界での
独占的権利を導出し、同社が開
発を引き継ぎました。米国でP
2を行うためのINDが認めら
れ、近く試験を開始します。

 ミネラリスは2019年に創業し
た医薬品開発ベンチャーで、ラ
イフサインス分野に特化した日
系投資会社キャタリス・パシフ
ィックが設立しました。

 アルドステロンは副腎でつく
られ分泌されるホルモンで、ナ
トリウムをより多く保持し、カ
リウムをより多く排出するよう
腎臓に信号を送ります。アルド
ステロンの分泌は一部では副腎
皮質刺激ホルモン(下垂体から
分泌されるホルモン)によって
調節されていますが、主にレニ
ン-アンジオテンシン-アルドス
テロン系によって調節されてい
ます。

アルドステロン拮抗薬について

解説している動画です。レニン

アンギオテンシン系の薬剤につ

いて解説しています。

 

 

 



 環境分野に特化した製品を、
特価で販売する。     笑















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編集後記



 福島医大医学部基礎病理学講
座の杉本幸太郎講師(37)、小
島学博士研究員(37)らの研究
チームが、細胞間の接着を担う
分子の1種「クローディン-6」
が子宮体ガンの進行を促すメカ
ニズムを解明し、スイス科学誌
キャンサーズと米科学誌モレキ
ュラーキャンサーリサーチに発
表したのは、素晴らしい業績で
す。子宮体ガン患者さんの手術
検体を調べた結果、クローディ
ン-6が少ない患者さんは5年後
の生存率が約90%と高かったの
に対し、多い患者さんは5年後
生存率が約30%まで低下したと
いうことですから、クローディ
ン-6は、子宮体ガンの予後の予
測に使えることが分かりました。
この物質を標的とした治療の開
発に期待したいと思います。
 田辺三菱製薬が4月8日、自社
創製した高血圧治療薬「MT-
4129」が、導出先の企業を通じ
て第2相臨床試験(P2)を開
始する見通しになったと発表し
たのは、喜ばしいことです。高
血圧治療薬「MT-4129」は、
田辺三菱製薬が創製した新規化
合物で、高血圧などの原因とな
るアルドステロンというホルモ
ンの分泌を阻害する作用を持っ
ているということです。これま
での抗アルドステロン薬は、女
性化乳房や、高カリウム血症な
どの副作用がありました。この
高血圧治療薬「MT-4129」の
副作用について、興味深々です。
健康成人を対象に行ったP1で
はアルドステロン低下作用と安
全性を確認し、P2で有効性を
確認する目論見だと思われます。
安全性の確認で、副作用につい
てどのような結果が出たのか知
りたい限りです。

 創成の経営者が新製品を創製
する。          笑














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